希望

退屈な日々にさようならをの希望のレビュー・感想・評価

退屈な日々にさようならを(2016年製作の映画)
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死ぬことに対する体温が意外な程平熱で、死ぬことがわからなければ日常の本質は灰色なのだなあ、死ぬことがその人にとって身近じゃなくなった瞬間、生活すべてに対して不感症みたいになる、たしかに終わりを意識できない人間はちっとも魅力的じゃないよなあ、人とのつながりの中で終わりを見据えた関係ほど酷なものはないけど、人生は終わることがみんなわかってても生きていくの、それはそれ程酷なことに感じないのなんでかな、わたしも人生ハードモードだっていいながらも恋愛したり適当に将来考えたりして、まあそれなりに形がサマになってたほうが人生って呼びやすいしね〜くらいのハードルでほんとは生きてるのかもしれない、ほんとは毎日生きてる心地がしないくらいなのにばかみたいとおもっちゃった、最近わたしの中でわたしがしんだらどうやってみんなはそれを知って消化するんだろうっていうのがテーマだったから見てよかった、生の延長線上にしか死はあり得ないんだと思うことが意外にもむつかしくて、生きることが死ぬことなんだと気づいたのは見終わって数時間経ってからだった、カネコアヤノが最高だった!
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