まどぶー

ニーゼと光のアトリエのまどぶーのレビュー・感想・評価

ニーゼと光のアトリエ(2015年製作の映画)
4.2
素敵な作品に出会えました。
実際に居た女医の功績を綴ったストーリー。

精神病の患者に対して人として扱わず
ずさんな管理、実験とも言える治療をしていた時代。
アイスピック頭に突き刺して治すが
まかり通ってた時代ですよ。

アトリエを作り観察することから
治療が始まりその中でニーゼは彼らを
人として扱い尊厳を取り戻させ
生きることを思い出させていく過程が軸。

邪心がない無意識の中で描く作品は
彼らの心情を写すキャンパスであり
時間が経つにつれて色とりどりな
作品になっていくのを観る。
映画の中の彼らが描く作品はどれも素敵な絵ばかりで
色がとっても惹きつけられたなあ。

やっぱりバスでお出かけするシーンとか
庭でダンスパーティーを開くシーンとかお気に入り!
周りに理解して貰えなくても反発し
彼らの事を理解しようと奔走し
しっかり結果を出していく彼女は本当偉大。

今までより、より良い人生を送って貰いたい
その様な事をニーゼ本人が言ってた。
病気になってから、更により良い人生になったと
“クライアント”が思ってくれる様に努めたニーゼ。
マザーテレサの様に人に尽くす事が出来る人に尊敬する。

見てるとツライシーンもありますが
陽だまりの様な雰囲気で
気づいたら涙がつたってた。
そんな素敵な作品です。
まどぶー

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