ベンジャミンミン

残像のベンジャミンミンのレビュー・感想・評価

残像(2016年製作の映画)
4.5
遺作ですが、アンジェイ・ワイダ初鑑賞。一人の人物に焦点を絞ることで、その時代の巨大な影を描く。
冒頭の「赤」も印象的だが、抽象画の原色に対比するように映画から色が失われていってモノクロ映画みたいになるのもとても興味深かった。
過度にメロドラマ化せず、過度に写さないということもせず、着実なショットで歴史を描くのも誠実だと思う。