配給会社企画上映で初見、実在する前衛作家の晩年の実話ベースとは言え、救いがなさすぎて最初から最後までこんなにつらい話ってあるのかレベルだった、戦後のポーランドの共産主義の中で生きるには、主人公の芸術…
>>続きを読むアンジェイ・ワイダ監督の遺作
第二次世界大戦後のポーランド
ソ連、スターリンに逆らうことのできない共産主義へと突入
画家のヴワディスワフ・ストゥシェミンスキを描く
迫害されても、自分の信念を曲げず…
生きるために信じてるフリをすればいいじゃないか。何かおかしいと思っても見て見ぬフリをすればいい。そう思うかもしれないけれど。
フリを続ければ自分は自分じゃなくなる。
だから、彼はフリをしない。彼は彼…
好きな色の絵の具でさえも
持つことが許されない
見えない鎖に繋がれている
息の詰まるような空間で
表現するにも許可がいる
生きていくにも許可がいる
お上に気に入られない国民は
消えるしかない世…
【実在の画家を描いたワイダ監督の遺作】
ポーランド映画界を代表する存在だったワイダ監督の遺作。
第二次世界大戦後のポーランドを舞台に、抽象画家であり芸術大学教授でもあったヴワディスワフ・ストゥシ…
このレビューはネタバレを含みます
第一次世界大戦で片腕片足を失くしたポーランド人画家ストゥシェミンスキ。
マレーヴィチに師事し、シャガールやカンディンスキーとも親交のあった名高い前衛芸術家が、創作の機会や表現の自由を奪われながらも、…
冒頭のシーン。緑の草原での写生実習、丘の上に立つ片脚の画家、どんなふうに丘を下りてくると思ったら、ごろごろ転がりだして、学生たちは大喜びで、我も我もと転がりだす、笑いに包まれた中で先生の講義が始まる…
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