残像の作品情報・感想・評価

「残像」に投稿された感想・評価

Shiho

Shihoの感想・評価

3.2
歴史が苦手な私にはちょっと難しかった。

でも、美術が好きなのでそこの部分は理解できた。
好きなものを好きに表現する権利が無いなんて現代ではあまり考えられないけど、とてももどかしいだろうな。
抑圧されればされるほど表現したくなるだろうし。
映像と雰囲気は良かったです。
きたの

きたのの感想・評価

3.6
身の周りに危険が及ぶような信念を貫くぐらいなら家庭なんて持つなよ、娘さんがつくづく不憫だなって思ったけれども、
父を否定せず、ただ背中を追ってく姿を見て彼女は自分の意思を曲げない父を誇りに感じてたのかな。
かっこいいよ2人とも。

妥協して細々と生きるか、無様な結末を迎えても信念を突き通すのか、どっちが幸せか考える機会となった映画でした。
スターリン時代のポーランドで、前衛画家が社会主義リアリズムへの迎合を拒否したことから徐々に追い詰められていく姿を描いた現代史ドラマ。アンジェイ・ワイダの遺作。教職を追われた大学は、現在この芸術家の名前が冠されている。冒頭にテーマが示されるストレートシンプルな作品。アヴァンギャルドは革命の結実と共に離脱する。ワイダ監督は同時代に同じ街で映画を学び、後にポーランド派の中心人物となっており、芸術史的な意味でも貴重な作品。
2019.3.21 シネフィルWOWOW(録画)(字幕)
なお

なおの感想・評価

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革命に抵抗し、信念を貫きながらも疲弊していく芸術家の父と、そんな父を褒めも蔑みもせず寄り添いながらも、新しい時代に順応に対応する娘。

ストゥシェミンスキは意志が強いのか我儘なのか分からなかった。そこは紙一重なんだろうか。

娘が変に物分りが良くて不憫。「あの子は苦労するよ」という言葉に怒りを覚えた。

彼女が着ていたコートの赤が素敵だった。
Fumis

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3.9
アンジェイ・ワンダ監督の遺作。
前衛画家ヴワディスワフ・ストゥシェミンスキの生涯。最終的に共産党の権力からの妨害にあい、孤独な死を迎える。
フライ

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3.9
社会主義政権下のポーランドにおいて行われていた思想排除や弾圧がよくわかる。
どんなに才能あり人に認められていても社会主義国家においては国に帰依しない人間は、職に就くことも買い物も出来ない恐ろし世界。芸術家としての信念を曲げずただ自分の信じる絵も描けない社会の矛盾に見ているだけで胃が痛くなる様だった。そして娘がその社会に順応していく姿を見つめる姿がとても悲しくなる。
tai

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3.5
スターリン体制下のポーランド。
お上に逆らい続けて職も名誉も失っていくストゥシェミンスキ。
芸術家として自分の主義を貫くことも大事やけど、こんな腐った世の中ではそれも報われへんな…
主人公の‘‘赤’’への抵抗も力ずくでは誰も幸せになれない、そういうメッセージではなかったか。娘に鮮やかな赤いコートを着させているのは、もっと別の理知的で柔軟な新しい解決法を見つけよとの監督の遺言のような気がするのだ。だって赤色には何の罪もないでしょ?
ミク

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4.0
社会主義のもと、思想の自由を奪われ、製作もおろか生きることさえも許されなかった前衛芸術家ストゥシェミンスキの最期は悲痛で胸が苦しくなった。屈辱的な赤。美しさと哀しみの青、希望の黄色。色で魅せる感情が印象的。

信念貫くどうこうの以前に国家が人殺したあかん。ろくでなし子さんのことを思い出しました。
ぽち

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3.5
アンジェイ監督の遺作。とても90歳の老人が作った作品とは思えないエネルギーを感じる。
この監督の作品は数本しか観た事が無いが、2007年の「カティンの森」は良い作品だった。

今作はとにかく重くラストもまったく救いのない終わり方で、現実の厳しさをイヤと言うほど突きつけられる反面、ストゥシェミンスキの不器用な生き方に共感を覚える。

信念を曲げないといえば聞こえは良いのだが、どちらかと言うと嫌な事はやれないと言う幼さを感じ、そこに魅力が見える。それを描けたのは監督の力量だろう。

悲しいストーリーだが後に再評価され、ストゥシェミンスキが教鞭をとったウッチ美術アカデミーがウッチ・ストゥシェミンスキー美術アカデミーと改名されたのを救いとしよう。
ちなみに改名は1988年。ベルリンの壁崩壊の一年前というのが凄い。
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