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浮き草たちのnaitのレビュー・感想・評価

浮き草たち(2016年製作の映画)
3.8
まずはこの伝わりにくい、直訳な邦題を何とかしようよ。

ダニーはシェフ。あまりパッとしないし、家でやってる競馬の胴元みたいな仕事も好きじゃない。
ある日インチキな兄から、ある仕事を頼まれる。仕事内容は単純。
ブリーフケースを持った運転手の女の子と一緒に、別のケースと交換するというもの。
嫌々引き受けたダニーだったが、ケースを間違えた相手に渡してしまい、さぁ大変!女の子と二人でブリーフケースを追うことに・・・。

主演の2人が大変良く、ついつい両方とも応援しちゃう感じ。
いわゆるボーイ・ミーツ・ガールもの。前半は若干タランティーノ的で、後半はジョン・カーニー的。じっくり会話から二人の距離感が縮まって行くとこがもうたまりまへん(笑)。
尺稼ぎかと思うんだけど
このご時世にちゃんと理由をつけて、携帯を封じ込めているのもなかなかどうして上手い。

上映時間が短いけど、サクッと進むし、歩き始めるラストがとても素晴らしい!

ジョン・カーニー作品が好きな人にオススメです。
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