あでゆ

浮き草たちのあでゆのレビュー・感想・評価

浮き草たち(2016年製作の映画)
2.5
ポーランド移民の青年ダニーは、留置場に入れられた兄に強引に頼まれ、兄がやるはずだった怪しい仕事を代行することに。その内容は、ブリーフケースを乗せた車である駅へ行き、別のブリーフケースと交換するというもの。待ち合わせ場所に現われた運転手の少女エリーと指定の駅へ向かうダニーだったが、誤って別人のブリーフケースと交換してしまう。

恋愛よりのサスペンスだと思って視聴したが、実はあまりサスペンス成分は多くなく、恋愛に主軸を置いた作品だった。個人的に面白いと思った点は、結局のところマフィアのような怪しい集団の正体や、運んでいた絵の真相は最後までわからないことである。主人公の彼らにとってはそういった事情はどうでもよく、お互いに出会えて、一緒になれたことが1番の報酬なのである。家族描写も含みがあり、想像を引き出すような作りになっているのが良い。
セリフの機微がとても繊細で、そのやり取りの中で彼らの距離が少しずつ狭まっていくことがよくわかる作品。

どうでもいいけど時間が短めでさっくり観れるのがとても良い。
しかし、全くといっていいほど何も驚きや大きな見せ場がないところが難点。
あでゆ

あでゆ