徹底した役作りで知られるシャーリーズ・セロン。今回もぶくぶくに妊娠太りした母親役がリアル。3人の子育て経験者としては、子育てあるあるが満載。赤ちゃんの世話だけでなく、発達障害のレッテルを貼られた長男にそれでも愛情をもって向き合おうとして、でもバーンアウトギリギリに追い込まれるところなんか、胸が苦しくなった。
あのシッターの存在をどう見るか、ネタバレになるから書かないけど、私はある種のファンタジーとして受け止めた。けれど実は深刻な問題提起をしている映画でもある。
完璧な母親像と自分とのギャップに苦しむという悩みは、普遍的な面と、その国の文化に規定される面とがあるように思う。アメリカの完璧なママは、綺麗なカップケーキ作るんだなあ。
