日本の司法がこの天才を潰してしまった。この国にとってどれだけの損失だったことか。
最後のご本人のインタビューに胸がいっぱいになった。
期待が大きすぎた。間延びしててテンポが私には合わず、途中睡魔が。90分ぐらいに縮められると思う。やる気のない弁護士が印象に残った。
ダルデンヌ兄弟の映画だから、それなりに心の準備をしていたが、最後まで苦しかった。サンドラの週末のような清々しさはない。ひたすら過酷な現実を突きつけられる。
原作を感動を持って読んでいたので、映画も心待ちにしていた。期待に違わぬ作品。キャラクターのイメージは必ずしも原作から私が抱いていたものと同じではなかったが、監督の解釈として十分理解できた。息子役が素晴>>続きを読む
日本のアナーキズムが、「満洲国」建設の理想に通じていたらしいことを知った。
震災後の貧困と格差の深刻化、差別の横行、閉塞感の広がり。あらゆる左翼運動は、活動家自身の人間的弱さもあって、ことごとく潰さ>>続きを読む
アメリカの核開発の裏でイギリスではこんなことが起きていたなんて。
広島の長崎の惨劇が、彼女の蛮勇を後押しした。人間の良心が、国家の利益を凌駕し得ることを、実在のモデルを通して教えてくれる佳作。
アメリカは自由と民主主義の看板、さっさとおろすべき。中国に対する人権外交も、まずは己を顧みてからにしろと言いたい。
それでも、法の正義を重んじる弁護士やクリスチャンとしての良心を貫く軍人がいて、不当拘>>続きを読む
平野啓一郎、内田樹、小熊英二の語りが、適切なガイド役を果たしている。東出昌大のナレーションもとてもいい。上滑りじゃなくて、ちゃんと映画のテーマを自分のものにしている。
両者の言葉と言葉のぶつかり合いが>>続きを読む
中島京子さんの新刊小説『やさしい猫』でちらっと触れられていて、ネトフリにあったはずと思い出して鑑賞。あんまり深く考えずに楽しめる映画。「エリナーリグビー」の歌詞がなかなか思い出せなくて苦闘するとことか>>続きを読む
菅のすぐそばの人たちへの取材は全部拒否され、「割と」近い人たちから共産党まで行ったインタビューを中心に構成。
批判を憎悪し権力の維持が自己目的化している姿を、アニメーションを交えながらあぶり出している>>続きを読む
素晴らしかった。若い時の私だったらよく理解できなかっただろう。死を身近に感じ、別れや喪失が終わりではないことがおぼろげながらわかる年齢に達した今だから、ノマドの生き方に深く共感できるのかもしれない。
役所広司は国宝級の役者である。
仲野大賀もちろん良かったが、脇を固める六角精児、北村有起哉が素晴らしい。
西川作品、全て観てるけど、ここまで泣かされたの初めて。
なんていうか、山田監督の映画って、台詞が不自然だなと思うことが多い。でも見ちゃう。
それなりでした。
なんとも辛い。それでもお母さんが好きという彼…
長澤まさみは『海街ダイアリー』や『散歩する侵略者』を見ていい役者だなあと思うようになっていた。この作品の演技は出色。
私たちの生活へのSNSの急速な浸透は、世界の分断と両極化、民主主義と自由の後退に大きく関わっている。ぼんやり考えていたことが、明確な根拠と論理的説明によって明らかにされる。
Instagramとやらは>>続きを読む
実話に基づく成功物語。安心してみていられる。グレン・クローズ、エイミー・アダムスの役作りは大したもの。
『シン・レッド・ライン』には感動したが、『ツリー・オブ・ライフ』には挫折。今回の作品はテーマに非常に関心があったので意気込んで鑑賞した。
セリフは最小限、オーストリアの見事な自然が何度もスクリーンいっ>>続きを読む
浅田美代子は、同じ監督の『あん』でも存在感を見せていたが、この映画での役どころはもっと重要だ。貫禄を感じさせる素晴らしい演技。子どもの時に「寺内貫太郎一家」の大根ぶりを見ていた者としては、なんとも感慨>>続きを読む
コロナ感染拡大後、初めて映画館で鑑賞。
生体実験が行われていたハルビン郊外の防疫給水部本部、通称731部隊の跡地には二度行ったことがある。ソ連の参戦を知った関東軍が証拠隠滅のために書類を焼却し施設を爆>>続きを読む
田中裕子×白石和彌監督に惹かれて鑑賞。子どもを守る手立ては他になかったのか。あのまま暴力に晒されるのと犯罪者の子どもとして苦しむことと、どちらがよりマシかなんていう問いを立ててもほとんど無意味。DVが>>続きを読む
大昔、高校生の時に友だちと見た。確か田舎の映画館の3本立てのうちのひとつで、ほぼ1日映画館の中にいた記憶が。ロシアンルーレットのシーンはあまりに怖くて目を瞑ってた。ベトナム戦争の狂気を考えるきっかけに>>続きを読む