noritama

僕とカミンスキーの旅のnoritamaのレビュー・感想・評価

僕とカミンスキーの旅(2015年製作の映画)
3.0
「グッバイ・レーニン」の監督と主演俳優が12年ぶりにタッグを組んだと聞いて、個人的にとても期待していた作品。世界的に有名な老いぼれ画家と、彼の伝記を書いて一攫千金を狙う若い美術ライターが、画家が忘れられない女性に会いにいくロードムービー。構想はすごく面白いし、実際心に残る場面もいくつかあったのだけど、残念ながら自分の中で傑作には一歩届かずでした。逆に全く期待しないで観はじめた作品がマイベストになったり、映画は本当に観てみないと分からないな〜と思いました。オープニングをドキュメンタリーっぽくしてマニエル・カディンスキーという画家がいかにも実在したように見せていたところや、実写が絵に変わって元に戻るカメラワークはとても印象的でした。ジェラルディーン・チャップリン演じる画家が若い頃に愛した女性との再会シーンもシュールて笑えました。大陸ヨーロッパの人は何か国語も自由に操れてすごいですね。
noritama

noritama