このレビューはネタバレを含みます
「あんなコミカルな風貌の探偵、しかも舞台は寝台特急列車なんて楽しいに決まってる！」なんていうイメージで見るとちょっとびっくりするかと。
何回も映像化されてる名作ミステリーの最新版、今をときめく名優さんたちがたくさん出てます。どの人もかなりハマってた。そして何よりも映像がとてつもなく美しい。大自然と列車、色鮮やかな空。一瞬一瞬が素晴らしかった。
さらにクライマックスシーンで「最後の晩餐」と全く同じ構図、且つキリストが姿を現した時は興奮しました。
不満というか疑問も勿論ありました。ミシェル・ファイファー刺される意味あったのかなとか、アンドレニィ伯爵、いちいちキレすぎじゃない？とか……(笑)
最後のポワロさんが犯人に向けて言ったセリフが忘れられません。
本でも映画でも何回も見てトリックも全部わかってるのにこの映画で初めて涙がこぼれました。
世界は善悪だけで、はかりきれないんだよね。
(34/2017)
