ストーリーや登場人物の設定はほぼオリジナル通りで、あまり新鮮味のないリメイクといえます。まぁ結末を知っていても、キャストは豪華だし、飽きずに見れたとは思います。
ひとつ美点を挙げるとしたら、ポアロ役のケネス・ブラナーが良かったです。このクラシカルなアガサ・クリスティの作品世界では、あれくらい仰々しい芝居ができる役者じゃなければつとまらなかっただろうなぁ。
ただ映画としては、展開を急ぎ過ぎて、関係者が次々に登場してあっという間に謎解きがあって終わり、という印象。どうもそれぞれの人物の掘り下げが少なく、これだけのキャストを登場させるには２時間という尺は短すぎたようで、思い切って登場人物を減らすという決断があっても良かったのではないかと。あのオチだったら、別に誰かがいなくても問題ないし（笑）
