ろれ

オリエント急行殺人事件のろれのレビュー・感想・評価

オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)
4.2
「世の中には善と悪しかいない」

いわゆるClassicな推理小説の映画化。2時間で名作を表現するのは難しいと思うが個人的にはとても良い映画だったと思う。

アガサクリスティーは好きだったがこの本の結末は覚えてないのか読んでないのか、知らなくて純粋にサスペンスとしても楽しめた。

何より映画ならではの映像美に魅せられた。雪山などの景色も綺麗で、上からの画や、窓越し?みたいに反射してる画など、オシャレに魅せるなあと思ってみていた。最後の謎解きのシーンで、最後の晩餐みたいに並ぶ一向に向かっていくポアロのカットは鳥肌がたった。

オリエント急行での殺人事件が、アームストロング事件に関連していて、複雑な人間関係が露わになるところは、サスペンスとしてとてもレベルが高くて面白く、字幕を追っていても少し難しいくらいだった。

平気で嘘をつき、ボロが出ていく人間味。
善とは?悪とは?正義とは?「どんな悪人でも殺してはならない」のか?
考えさせられることが多く、心に響く作品だった。
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