ラップユニット「La Rumeur」の結成メンバーであるアメとエクエの2人が初監督に挑んだ作品。仮出所中のナセルは、地元ピガールで友人や兄アレスキに再会する。兄の経営するバーを手伝うが身が入らず、やがてもう一度這い上がろうと、そのバー「ル・プレスティージュ」を舞台に自分の得意とするクラビングをビジネスとして立ち上げようとするも…。
外国人の知らないパリのアングラな雰囲気と、夢を追いかけるも現実的な壁にぶち当たる兄弟のやるせなさはピカイチ。法は治安維持のためのセーフティーネットだと改めて実感。セネガルとフランス。最後の二人の会話のために本作が存在しているかのよう。世知辛く生きづらい世の中。
