まいこ

ふたりの女のまいこのレビュー・感想・評価

ふたりの女(1960年製作の映画)
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第二次世界大戦下のイタリア。夫を亡くし、女手一つで食料品店を切り盛りするチェジラは、娘を連れて田舎へ疎開する。間もなく戦争は終結。疎開先をあとに、ローマへと引き返す母娘だったが……。

一人の男をめぐる母と娘の愛を絡めながら、戦争の混乱の中を生き抜く女たちの姿を力強く描いている。何より母親を演じるS・ローレンの力演が注目される作品で、彼女はアカデミー、カンヌの両方で主演女優賞に輝いた。

とんでもないなぁ。これがネオリアリズモか。フィクションとはいえ戦争渦中だとしても、そこにいる人たちの表情が豊かで活動的な雰囲気だったにも関わらず、戦争終結によって明るい生活を胸にローマへ帰るところでうってかわって無になるとは…。戦争だけでなく、こころのダメージって計り知れないな。と、思わせてくれる演技に拍手。
ソフィア・ローレンもエレオノーラ・ブラウンも素晴らしかった。
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