スウェーデンにも人種差別の歴史があり、日本でぼんやり暮らす私なんかが知ることができて良かった、と思う作品。
少女エレ・マリャの働き者の手、強い眼差し、時折びっくりするくらい美しい表情に魅了されました。
老女エレ・マリャはとても頑なだったけれど。でも、その息子や孫は、初めて会う親類たちに偏見など微塵も感じさせない態度でフレンドリーに接することができる立派な人だった。そう育てたのは、エレ・マリャあなたでしょ、と言いたい。そこに気づいた時、なんだか清々しい気持ちになりました。ラストに吹き抜ける風みたいに。
