このレビューはネタバレを含みます
初めて観たのは3年前、映画館で。
何度みてもやっぱり良いなあ、と思う。
「友達ってなんですか?」
はじめはポスターにある問いかけにしばらく考え込んでしまったけれど、ひと言で「こう」と定義できるわけもなく。
でも作品の中に確かにその答えがあった。
同じ教室の中でも全く異なるカーストにいる葵とはづき。そんな対照的な二人だが、実はそれぞれ同じように不安や孤独を抱えていた。それらをぶつけ合い、慰め合い、悦子さんを中心に少しずつ距離を縮めていく過程が繊細に描かれている。
この過程がしっかりあるからこそ、
終盤で初めて(最初で最後)お互いを下の名前で呼ぶシーンが活きていると思った。
そして、はづきが葵に話しかけないで素通りするエンディングには納得。悦子さんとの出会いをきっかけに距離は縮まったけれど、それ以降、決して干渉はしない関係。
傍から見たら何も変わっていないようで、二人は大きく変わったのだと思う。
主題曲『手紙が届けてくれたもの』
わたしにとっても大切な曲になった。
この先 映画の記憶は薄れても、
この曲を聞けば、たちまち、鑑賞後のなんとも言えぬ清涼感が蘇ってくるのだろう。
primeは終わってしまうけど、
またどこかで出会いたい。