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裏切りの街のwaiのレビュー・感想・評価

裏切りの街(2016年製作の映画)
3.0
裏切ると聞いて、いい感じはどうしたってしないけど、私は逆に救われた。世の中にはきっと、ここで描かれているようなことはたくさんあるわけで。それでも人はなんとなく生活していけるわけで。過去に裏切られたことも、裏切ってしまったと自己嫌悪したことも、この作品を通して、あー私だけじゃないんだなあってなんかすごくほっとしたというか、何勝手に納得してんだって感じだし、皆してるからって裏切っていいとかそういう解釈ではなくて、そういう裏切ったり裏切られたりする環境ってどこにでもあるんだなあというか。自分だけがそれを抱え込んで悩む必要はないなっていうか。もう少し気楽に生きてもいいのかなって思えた。

菅原も智子もそれぞれそれなりに普通の生活を送っていたわけで。働かなくてもお金を出してくれて世話をやいてくれる彼女がいて。智子もこれといって何かあるわけではないけど、普通の暮らしがあって、まさに平凡というか。普通であることや平凡なことが幸か不幸かは分からないけど、何か足りないというか。刺激を求めてるというよりかは、足りない部分を誰かに会うことで埋めようとしているというか。
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