なおまる

ディザスター・アーティストのなおまるのレビュー・感想・評価

4.3
すごい映画を観てしまった…!

駄作すぎる駄作のために世界的に人気を博してしまった「the room」の制作を巡るこの映画。名台詞がしっかりクローズアップされ、ファンは大喜びだろう。例えば以下。

「I did not hit her. It's not true. It's bullshit. I did not hit her. I did not. Oh, hi Mark. (俺は彼女を殴ってない、本当さ。くそっ本当にやってない、やってないんだ。あ、やあマーク)」

「You are tearing me apart, Lisa!」
(君は俺を引き裂いた、リサ!)


これは…日本におけるデビルマン、いや大怪獣のあとしまつか!?

私が密かに感動したのは、トミーの信念。笑われても頭がおかしいと罵られても夢を叶えた。人の目がなんだこの野郎と思える。トミーは本当におかしいのだが、伝説になったんだもの。すばらしいじゃないか。


ちなみにアマプラで途中まで観たが、序盤からものすごい吸引力がある。また途中から観ようとしたら見放題が終わってしまったものの、気になりすぎてレンタル購入したほど。

これが事実だなんて凄い。今やカルト的人気を誇る映画へと昇華されたのだ。ただ公共性羞恥により、いたたまれなさすぎて何度も一時停止したり、ミュートしたりして観た。トミーがいたいたしい。うう…

個人的にはWikiを読んでからの視聴を薦める。ファン垂涎の仕掛けがたくさんあるようで「the room」を知っていた方が楽しめる。
なおまる

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