すごくできのいいバットマン映画だったのでダークナイトと比較。
ダークナイトと比べて圧倒的にこちら側優れている点はゴッサムシティの再現度。まさに原作コミックスやゲームで見てきた排他的で退廃的な荒んだ街がスクリーンに広がっていた。ダークナイトでは実際のロケーションを使用しているからか少々綺麗すぎるイメージ。
バットマンのスーツのデザインもコスプレ臭のするダークナイトのものに比べ重厚感のあるスーツに仕上がっていたため中の人のビジュアル含めてカッコよかった。
ヴィランの魅力は流石にダークナイトのジョーカーに勝つことはできなかったけど、リドラーを演じたポールダノの飛び抜けた演技力でバットマンの狂気じみた世界感を表現できていた。
ストーリーも終わりと思ってからのもう一押しがあって3時間の長い尺も飽きることなく楽しむことができた。ただ一つキャットウーマンだけはああいった関係性を維持したまま続編に出てくるのだとしたら陳腐なストーリーになってしまう可能性もあるので慎重に扱ってほしいなと感じた。
総評するとダークナイトは細かい演出やキャスティング、ストーリーの展開の仕方がとても上手で単に映画として揺るぎない地位を確立しているが、今作はバットマンの世界観をダークナイトよりもより緻密に再現しているためバットマンの映画としてはこちらの方が優れていると思う。
最後のシーンの彼がバリーコーガンなのが最高。