ShintaroOoooooo

THE BATMAN-ザ・バットマンーのShintaroOooooooのレビュー・感想・評価

3.4
バットマンがヒーローになる映画。

ヒーロー映画あるあるの「大いなる力には大いなる責任が伴う」。
常にヒーローとヴィランは紙一重で、映画冒頭ではバットマンも一般人から恐れられていた。
動機が復讐である以上、バットマンもリドラーも大差は無かった。
しかし、ラストには人々を助けるヒーローとしてのバットマンが誕生する。
発煙筒を持ち人々を先導する姿はドラクロワの絵画のようだった。

これまでの実写映画よりも探偵要素が濃く描かれている。
ゴードンとのコンビはまるでホームズとワトソンのよう。

今作の最大の特徴でもあり問題点はカットが長いことだと思う。
ノーランバットマンでは1つのシーンを短いカットで構成していたため、映画の展開をテンポ良く早く感じることができた。
一方、今作はブルースの内面に焦点を当てた作品なので内面をできるだけ表現しようとしている。
特にノーランバットマンよりも顔を写している時間は長い気がする。
そのせいで、ただでさえ長い上に体感時間はより長くなってしまう。

アクション映画として売るべきではない。
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