ながい

THE BATMAN-ザ・バットマンーのながいのネタバレレビュー・内容・結末

4.4

このレビューはネタバレを含みます

期待していた以上に良かったです。
よくダークナイトと比較されていますけども、バットマンの映画と考えればダークナイトより良かったと思います。最近割とヒーローの印象が強いバットマンですが、本来の史上最強の探偵であるバットマンを描いてれました。ただ映画の完成度で言えばダークナイトの方に軍配が上がるってのが率直な感想です。ただダークナイトに関してはヒース演じたジョーカーが強過ぎるので、ちょっと反則ですよね。

今回のバットマンですが、約3時間という長丁場、全く飽きさせず映画が終わったときにどっと疲れが来るという、なんとも没入感に浸れる、映画館で観るべき作品でした。

まずロバート・パティンソンのバットマンが良かったですね過去最高のバットマンでは無いかと個人的に思っています。ヒロイックな感じだけでなく、しっかり恐い雰囲気も纏っていて、危なげなバットマン最高です。

アンディー・サーキスどーかなって思っていたのですが、気品溢れるというより、無骨な感じが強い、しかし、頼れる執事のアルフレッド。凄い良かったです。

ゴードンも、セリーナも良かったですよ。
ゴードンとバットマンのバディ感はこれまでのバットマン映画史上No.1です。デビット・フィンチャー監督のセブンのモーガン・フリーマンとブラッド・ピットを彷彿させるものがありました。

そして何がいいって敵役達ですよね。
コリン・ファレル演じるペンギン、良かったですねー、ビジュアルが最高です。
そしてリドラーですよ。ポール・ダノの演技が素晴らしい。本当に凄い。アーカムでバットマンに対して嘆くシーンの駄々を捏ねる子供の様なときや、マスクを被って人々を翻弄する瞬間、そしてそのマスクから覗ける目ですよ、本当に素晴らしい。不気味な笑みも、全てが完璧でした。

個人的にカメラワークが気に入らなかったのですが、その事を差し引いてもバットマン映画としてはトップレベルに良かったです。
バットマンが暗闇から出てくるシーン、舞台が雨の降っているゴッサムで、歩く度に革の生地が水を含んだ音が聞こえるのが良かったです。

まだまだ語りたい部分はありますが、文字を打つ手が疲れてきたので、また今度!!
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