さくらん

THE BATMAN-ザ・バットマンーのさくらんのレビュー・感想・評価

4.3
今までマイケル・キートンからジョージ・クルーニー以外の4人のバットマンを観てきたが、1番人間臭くてリアルだった。

今までの作品では、悪役がメイクアップをしたり、衣装が奇抜だったり、キワモノっぽい描かれ方をしていたけど、今作ではちゃんと日常に溶け込んでいて、一般人の社会生活ぶりも今までで1番成立している。

両親が殺され、悲しみを引きずったまま社会から断絶した生活を送っているのに、富豪の血筋という事で注目されてしまう葛藤がしっかり表現されていた。

七つ道具が色々と繰り出されるが、どれも普通な感じで、このまま地味なバットマンなのかと思いきや、お約束のこちらもちゃんと足に地のついた、カッコイイバットモービルと、バットポッドが登場してテンション爆上がり↑↑

ただご指名とはいえ、バットマンがスーツ着用のまま事件現場を訪れる違和感が、シリアスなシーンなのにクスリとしてしまった。

本作の紹介に、彼の職業は探偵とあるけど、どう見てもバットマンとして関わった事件の謎解きしかしておらず、表向きはいわゆるニートなのでは?と、ひとつだけ突っ込みたい。

すべての配役がぴったりで、バットマンにロバート?なんて思っていたけど、今は、ロバートしか考えられない位ハマった!

※4月16日新宿ピカデリーにて2回目鑑賞