フォンディ

THE BATMAN-ザ・バットマンーのフォンディのレビュー・感想・評価

4.5
『ダークナイト』『ジョーカー』の系譜に連なるような、暗くて残酷なトーンがめちゃくちゃ上質だった。
それはつまり、分かりやすいヒーロー対ヴィランの対比構造ではなく、社会システムにおける悪を投影するように描いているという点のことで、そのフェアな姿勢が現代的。
そもそものバットマンの立ち位置からして面白いし、勧善懲悪にはほど遠く、互いが互いの悪を共有することでしか存在しえない事への懺悔なのか嘆きなのか、すべてはまたオープニング曲「Something In The Way」に回帰して行くのであった。