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サラエヴォの銃声のMayumiMのレビュー・感想・評価

サラエヴォの銃声(2016年製作の映画)
4.1
第一次世界大戦の発端となった暗殺事件から100年を記念する式典が行われるホテルは財政難で従業員の給料さえ支払われず、しかも20年前に起こった現代のジェノサイド、サラエヴォ包囲の確執すら生々しく残っている……という状況を、式典が行われる予定時刻までの半日間で描いた一作。
とにかく、順調に近代化し、洗練された生活を身につけているように見えるサラエボ市民が、だけど20年前、むしろ古来からバルカン半島で続いている軋轢の記憶に雁字搦めにされているのでは……と思わずにはいられない。

とか云いつつ、フロント係のオネエサンがミニスカ・ハイヒールで走り回る姿にときめいてみたり……って、ヤケを起こした支配人みたいな感想で申し訳ない(笑)。
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