仁光の受難のゆぴぴのネタバレレビュー・内容・結末

最終的にこの作品を分類するなら怪談になるのでしょうか？
作風自体は和であり作中で使われている、音楽・映像・アニメーションなどの演出は綺麗にまとめられていて、あまりストレスなく見る事がでしました。

序盤は仁光の葛藤をコメディタッチで表現し、中盤と終盤では人の持つ本能と理性をすこしホラータッチにして描いています。

仁光の持つ魔性と言うのは、信仰と言うルールに縛られ、無意識に押さえ付けていた性的欲求が魔性と言う形で外へ漏れ出た。その産物のように思えました。
しかし仁光は信仰を信じ、それを常識と疑ってやまなかった事から更に心は病み最終的に化け物になってしまった。

この物語を見て、普段正しいと信じている事が只の刷り込みで本当にそれが正しいと事なのか、そして自分自身が無意識に抑圧してしまっている感情が無いかどうか、そんな事を問われているような作品に思えました。