Tyga

なっちゃんはまだ新宿のTygaのネタバレレビュー・内容・結末

なっちゃんはまだ新宿(2016年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

18歳と28歳の間にいるからか、この映画に冷静ではいられなくなった。

彼氏の元カノのことを一方的に好きになる、というパッケージの新鮮さに惑わされるけど、映画の中にあるのは普遍的で誰にでもある心だと思う。

繋がってるか繋がってないかわからない人たちに、伝わるか伝わらないかわからない思いを、それでも伝える。
ということに意味があるのだ、と高らかに新宿の朝日に宣言されたようでずしりときた。


あきちゃんからなっちゃん(いない人)への問いかけにだけ目が行きがちだが、実はこの映画自体が愛ちゃん(?)からあきちゃんへの語りかけによってはじまる。

だからこそ、それをより明確に打ち出す終盤のライブシーンは、少々長尺になろうがやらなければならなかったし、あのシーンこそが優しさは決して一方通行ではない。という希望を示していると思う。

細かいことを言うなら、親の不在が気になる(中途半端に会いに行く話だけ出てくるから余計に)のと、10年間の年月が見えなかった点は気になったかな。

ベストショットは冷凍庫からソフトクリームが雪崩れるように落ちてくるところ。
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