イチロヲ

ポルノ・チャンチャカチャンのイチロヲのレビュー・感想・評価

4.5
地球上のポルノ規制を調査する異星人(たこ八郎)が、日本の男女が織りなすセックス模様を人間観察していく。当時のロマンポルノ裁判を背景にしている、日活ロマンポルノ。電映商事製作。

巨根のため婚約者(原悦子)との初夜に恐怖している会社員(久保新二)と、粗チンを妻(橘雪子)に隠し通そうとしている会社課長(神原明彦)のエロバカ劇場を同時に描いていくスタイル。

処女妻を演じる原悦子の可憐さは言わずもがな。悶え狂うときの眉間の皺があまりにもエロ過ぎる。さらに青姦シーンでは、後の快楽亭ブラックが外国人役で特別出演しており、苦手な英語芝居をしているところが貴重映像といえる。

「地球上のポルノは、チンチンが大きいか小さいかで一喜一憂する、取るに足らないレベルのものである」という異星人の結論付けが愉快痛快。そのまま検閲側に対する皮肉になっていることが理解できる。
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