斎藤工だからこそ描ける人間ドラマ。
4人家族の父親の葬儀を舞台にその家族の過去をじわじわと炙り出していく。父親はいつも雀荘に行ったり借金を作って家に帰る。苦労する母と息子2人。そんな父親など父親としては失格であろう。でもお父さんは甲子園に連れて行ってくれたり、一緒にキャッチボールだってしてくれた。そして父親と親交のあった色んな人々が死を悲しんで葬儀に参列してくれている。全ては最後のセリフに全部込められている。息子を演じた高橋一生、父親を演じたリリーさんに拍手。暗い葬儀を明るくしてくれた二郎さんも安定でした。松岡茉優ちゃんはお飾りでしかなかったな…
