最高なSFサイコスリラー
出だしから違和感が訳の分からぬ恐怖を加速させていく感じがたまらなく怖い。
設定は工夫されているものの、人物の言動から展開は読みやすいので中盤でこの映画のトリックが読めてしまう人もいると思うけど、それでも楽しめると思う。演技と演出によって興ざめにならないよう配慮されている(特に黒人達の演技が素晴らしい。怪演。)
後半にいくにつれてBGMがあからさまなホラーになるのにはちょっと笑った。あとは手術室のシーンとかね。そんな感じで狙ってるのか分からないけど、個人的にはB級映画的笑いもちらほらあってそこも楽しめた。最後がバトルだったのもオールドスクールで◎
この映画は間違いなく黒人差別を題材に扱ってはいるけど、もしあなたが黒人差別を真面目に考えたくてこの映画を見ようとしてるならミスチョイスな気がするかな。それならアメリカンヒストリーXでも見たほうがいい。敵意や軽蔑とはまた違う差別がある、っていうのはわかるけどもこの映画の作中で描かれているのは個人的には差別ではないと思うから。「君は黒人だからラップをするだろ？足が速いだろ？」というのは差別だと思うけど、ここに出て来る黒人達は何らかのスペシャリストである訳で、それに対して憧れを抱くのって普通のことじゃないのかな〜と。問題は憧れちゃった当事者がイかれた天才サイコパスだったってだけなのでは？笑
時間つぶしにはもってこいの映画でした。
