鹿江光

ゲット・アウトの鹿江光のレビュー・感想・評価

ゲット・アウト(2017年製作の映画)
3.8
≪75点≫:「スーパー人種差別の話なんだろうなあ」と嘗めてたら……度肝抜く展開で、めちゃくちゃ完成度高かった。
ホラー系は語り尽くされたと思っていたが、これは新しいスタイル。ただ新しいと言えども、なかなか他に流用するのは難しいだろう。この作品のみ、唯一無二の脚本力だと思う。固定概念を覆すシナリオが小気味良い。かなりぶっ飛んだ内容だけど、計算された映像と圧倒的な説得力があるから、そりゃあ面白いわなあ。
ホラーの演出もとっても良い。驚かすのではなく、じわじわと足元から石膏で固めていくような、そんな気持ち悪さの攻め方。それでいて謎解き要素もあり、ラスト1秒まで飽きない。答え合わせのタイミングも完璧だったなあ。
近年の作品ではかなり良い出来だと思う。歪んだリベラル、恐ろしや。めちゃめちゃクレイジー。
鹿江光

鹿江光