shinobu

ゲット・アウトのshinobuのレビュー・感想・評価

ゲット・アウト(2017年製作の映画)
4.5
最初に同じ人種のメイドが現れた時の衝撃。日本人でも瞬時に理解出来てゾッとする本作でも屈指の名シーン。

アイツらは優しい顔して迎え入れる。
曰く、
「俺はレイシストじゃないぜ?オバマに3期があったら投票するし。今は黒人の時代だ。」

ただ恋人の両親に挨拶に来ただけなのに、あーだーこーだ失礼極まりない事をズケズケ言ってくる無神経さに苛々してくる。


ダニエル・カルーヤの抑えた演技が本当に素晴らしい。
口にしなくてもちょっとした表情で戸惑いや不快感が伝わってくる。

我々日本人がスラム街に行くと、黒人のギャングに襲われるのでは?と身構えるが、黒人が高級住宅街に行くと警官が、黒人がこんなとこに住めるか!って逮捕されるかもって身構えるという冗談みたいな話。

バックトゥザ・フューチャー2でマーティーが未来の我が家に行くと、スラム化している。我が家には知らない黒人一家が住んでいてバットで襲われるシーンがある。
これもやはりどこか差別的な決めつけから来てるんだろうな。

2018年になってもステレオタイプ、決めつけ、そんな物に我々は縛られてつけられている。
もう、全てから自由になりたいよ。生き辛い世の中は嫌だ。
男性だから、女性だからとかもういいよ…と映画に関係ない話になってしまった。

ラストはトランプが大統領になって変えたらしいが正解だった気がする。

色々な映画ネタや、笑えるネタもあって好感触。監督、脚本を担当したジョーダン・ピールの次回作が本当に楽しみ。
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