センシティブな人種差別問題にメスを入れつつも、ありきたりなサイコスリラー展開…ではない!重層的に意外性を積み重ねていく。
前半から漂う不穏な空気。じめっとした気持ち悪い雰囲気は名作ホラーのキャリーやエスターを彷彿させる。中盤からの急展開…それまでの様々なシーンに伏線が張ってあったことに気づく。
今作最大の特徴は一連の出来事の理由・動機付けの部分。たしかに、と頷けてしまうのが怖いし巧みと感じてしまう。
ラスト付近の解放感。スピード感が素晴らしく、パージされていく感覚がたまらない。
なかなか面白い脚本だったと思う。ちょっと現実離れしていることで、うま~くエンタメ性も生まれていたのではないか。そして、二度目の視聴は色々発見がありそう。