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ゲット・アウトのnyのネタバレレビュー・内容・結末

ゲット・アウト(2017年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

”あなたもポスターの顔をする運命を辿る”

怒涛の伏線。そしてロコミでじわじわと広がっていたのが納得の圧倒の脚本。またジョーダン監督がスタンダップコメディアンであったのが十分に生かされたホラーの中のコミカルさ。

差別主義を通したミスリードと社会風刺が本当に感嘆もの…..

ジョーダン監督初の長編映画、映画を専攻していたわけではなくほぼ未経験のまま、この脚本を提げてくるなんて…..と驚きが隠せない。伏線の張り方とそれに気がついた時の全てがつながった快感。これがブラックムービーだからできた事なのかどうかハッキリしたいので1度サスペンス撮ってくれないかな〜と思う。

正直恥ずかしいことに1回見ただけでは全ての伏線を理解することができるはずもなく、自分の危機感のなさ、無知さにがっかりしながらも未だに根付く差別について考えた。
終始漂う不穏な空気はいくら頑張っても消し去る事が出来ず嫌気が差す。白人家庭に仕えている使用人が皆んな黒人な時点でどこか気持ち悪い。体がむず痒い思いをした。

以下伏線の箇条書き
・ジョージィナのウィッグ、ウィルターの帽子は手術跡を隠す為。
・ローズの部屋のドアが開いているのは、僅かに残るジョージィナ自身の人格の表れ。スマホを充電器から抜いたのは祖母の方の人格。
・ジョージィナのセリフ、”彼らは私を家族のように扱ってくれるの”は中に祖母がいることの示唆。
・ローズの母の名前 MIssy=奴隷がいる家の支配人 という意味を持つ名前
・”Black mold in the basement”(地下室の黒カビ)白人を黒人(Black)という型(Mold)に入れる場所
・催眠道具のSilver Spoon=上流階級の相続財産 財産として黒人の肉体を所有することの暗示。
・健康の為にクリスのタバコを吸うのを止める母ミッシー。もう一つの面を考慮して健康でいて欲しいから。
・クリスが耳栓として使う綿(綿花摘みに酷使された過去)
・カメラのフラッシュで正気に戻るのは、カメラのフラッシュが白人警察による暴力を防ぐのに使われるから。