彼が座っているシーンから彼が作った作品が1つ1つ流れていく冒頭のシーン。
彼を知らない私だが、とても訴えかけられるそんな絵たちに一気に引き込まれるようだった。
彼は「アイデア呼び出し彩るのは過去だ」と冒頭で言った。
「新しいアイデアに過去が色をつける」と。
前述にも書いたが私は彼を知らない。
がとてもアバンギャルド的考えと、シーンごとに出てくる彼の作品が「アイデアを呼び出し彩るのは過去だ」という言葉を物語っている。
彼の経験がそのまま絵になって前衛的な表現で作られている都度都度感じる1本だった。
そしてところどころとても表現者ならではの言葉があってとても心地よく思った。
いいなと思ったのが例えば「あのときの僕の世界は狭かった。
世界の片方の端は食品雑貨店とそこから2件離れた友達の家。
反対側の端はボビーという友達の家だった。」などなど。
正直こういったドキュメンタリーは正直眠くなるのは否めない。
分かりやすいくらいの問題の提起や、複雑化、解決があるようでないように感じてしまうからだ。とてもゆったりとした、音楽を聴いているようで眠くなる。
とは言え彼自身の映画にはとても興味を持った。
是非彼の作品を見たいと思いました。