アメリカにおける黒人差別の歴史は映画でもよく描かれていて、関連書籍を読んだり、ニュースを見たりと関心を持って見てきたつもりでいたけれど、根本的なことを「理解」できていなかった気がする。この映画を観た今も「理解」ができているかはわからないけれど、少なくとも今まで見てきた出来事が「点」だったものが「線」になって繋がった気がした。
この映画で映し出される現代社会の構造は、まさしく「奴隷制度」で、その光景は歴史として描かれるものとなんら変わりがないように思えた。でも、これは現在の話で現在進行形の話。
度々挿入される音楽のリリックが、単なる音楽として聞き流せないほど鋭く突き刺さります。