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オリーブの樹は呼んでいるのNobのレビュー・感想・評価

オリーブの樹は呼んでいる(2016年製作の映画)
4.0
少ないセリフに登場人物それぞれの抱える心の葛藤や関係のこじれ具合が表れてて、どの人物にも感情移入できる。納得できる、ので憎たらしいのはラファの社長だけ。そしてスペインの社会問題も織り込みながらオリーブの樹への愛情、家族への愛、仲間同士の信頼が伝わってきてつい涙してしまう、そういう映画。痛々しく危うくてパワフルなアルマがメチャクチャなのにみんなほっとけない、魅力的な子。おじいちゃんとの思い出のシーンはふたりの心が深いところでずっと繋がっていることが感じられる。さらにラファの温かい眼差しにアルマのこれからが安心できる。
無茶なハッピーエンドにまとめてないところがまたよかった。でも希望に満ちたラスト。いい映画を観ました。
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