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ムーランのJIZEのレビュー・感想・評価

ムーラン(2020年製作の映画)
2.7
乱世の古代中国を舞台に一国の命運をかけた壮絶な闘いに身を投じる伝説の女戦士"ムーラン"の活躍が描かれるディズニー長編実写映画‼︎当初は本作の監視をさまざまな想いから見送る予定だったが、結果ディズニー好きに乗じてみた。やはり原盤との相違点がすべて裏目に出てしまい仇となったように思う。おもに本編での主題歌「Reflection」以外におけるミュージカル要素を廃止した点やオリジナル版に登場するドラゴン"ムーシュ"は登場せず。また多数のオリジナルキャラが混在していて主人公のムーランと本ヴィラン以外はほぼキャラ立ちしてない。モブ的要員として処理されてる粗雑さは否めなかった。シナリオは戦シーンと会話劇が繰り返し多用されるだけで厚みとなるような転換要素がなかった。前半はとくに冗長で、ディズニー映画を観ている感覚を忘れさせるほど韓流ドラマを観ている錯覚にさせられる。ムーラン自身における責任と信念という部分で葛藤したり倒れても這い上がる部分はエモーショナルがあっただけにディズニーらしさがほぼ皆無で残念でならない。ゆいいつ最終決戦の場で高台を地にとる白熱する劇戦が手に汗握り活劇アクションとしての振り幅を実感させる。つねにスケール自体は大規模で配され爽快感はある。今後のディズニー関連で云えば今年12月に公開予定の『ソウルフル・ワールド(2020年)』が同様にこのような配信媒体での不遇な扱いをうけないコトを祈りたい。というよう12月4日以降は定額料金で通常配信されるみたいですので、気長に待っての定額鑑賞をぜひお勧めします。
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