タッド

日本人の勲章のタッドのネタバレレビュー・内容・結末

日本人の勲章(1955年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

え?列車が止まるの?という人々の困惑した様子から始まるオープニングが印象的。窮地に追い込まれたトレイシーが落ちていた酒瓶とネクタイで即席の火炎瓶を作るのが面白いな。脇を固める役者たちにいい顔が揃っている。ウォルター・ブレナンは何を演じても彼そのものなのだが、彼が画面に出てくるとそれだけで幸せな気持ちにしてくれる。ロバート・ライアンは、「十字砲火」やこの作品で見せるような人種差別をまる出しにした嫌らしい役柄もいいな。酒場で散々トレイシーに突っかかって完膚なきまでに叩きのめされるアーネスト・ボーグナインの気持ちいいやられっぷり。トレイシーの運転するジープを後ろから嬉しそうに車をぶつけているシーンも前にあるだけにスカッとさせられるね。のちの「夜の大捜査線」にも映画の作りに影響を与えていそうだ。大島渚監督の「飼育」のことも見ていて思い出したな。
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