Arlecchino

ロニートとエスティ 彼女たちの選択のArlecchinoのレビュー・感想・評価

3.6
ユダヤ教の文脈でのレズビアンの逆境と苦悩を描いた佳作。
高名なラビが亡くなって「招かれざる」一人娘ロニートが戻ってくる。何も知らなければ、どんな理由で姿を消したんだろうとか、エスティと夫とロニートの過去などもろもろの謎が劇が進むとだんだんわかってくる仕掛けで作られているのだが、邦題はネタバレしてるよなあ。といっても本国のポスターもいかにもですけどね凸。元来ならこのレビューもネタバレなんででょうが、まあ全く予備知識なしで観ることはないんでしょうからOKですね笑。

冒頭のラビのお話が最後に効いてくるところはかっこいい脚本だ。
二人のレイチェルの熱演はなかなかよかった。

なぜエスティがいつもあのダサいかつらを被っているのかと思って調べてみたら、敬虔な既婚のユダヤ教女性は地毛を隠すためにかつらを被るのだそうだ(スカーフでも可)。叔父さんのラビの家は(そのための)かつら屋さんのようだし、そのお店ででロニートがかつらを被ったシーンもありましたね。そういや他のおばさんもかつらだったな。
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