このレビューはネタバレを含みます
このくらいの時代の作品は(いい意味で)小難しい要素や捻りがなくて分かり易く悪を懲らしめる感じで良いな。
法廷サスペンス、というとIQ3の自分にはちょっと難しくて敬遠してしまうんだけど、この作品はそこまで法廷してなくて、ポイントは抑えつつマフィアとの鬼ごっこやレジーと主人公である少年マークの触れ合いをメインに描いてて、自分には丁度いい塩梅だった。
バキバキ裁判やって欲しかったって人には物足りないかもね。
マークの弟リッキーは冒頭の議員自殺現場を目撃してしまってトラウマとなり早々にリタイアしてしまう。
マークは見た目と言動がステレオタイプなアメリカのクソガキ(いじめっ子みたいなタイプ)なんだけど、弟に対する兄弟愛を感じる態度がじんわりきていいヤツ。
そのマークから1ドルで雇われた弁護士レジーも、そこまで敏腕でもなく感情が結構表に出てしまうなかなか不安な弁護士だけど、生い立ちを聞くと応援したくなっちゃう。
1ドルで雇われる、ってのがいかにも小説っぽいよね。
個人的にちょっと『う~ん…』ってポイントが、終盤のレジーの行動。拘置所から脱走したマークをほう助して一緒に死体の隠し場所まで行くってのが、レジーの社会的立場とか考えてもちょっと流石にやりすぎなのでは?と感じてしまう。
一応、子供たちとの思い出を振り返るシーンがあるんだけど、それにしても…感が若干強いので、ここもう少し何とかして欲しかったかも。
それ以外はハートフルで好きです!