スーザン・サランドンは相変わらずいい味を出している。ホントいい役者だな。スーザン演じる駆け出しの弁護士が1ドルというほとんど無償で少年の依頼を受けるんだけど、この少年の考えや行動原理が理解できず共感もできない。むしろイライラするしむかつく。最終的には奇跡的な結果オーライで、途中はドキドキもするし、ラストも痛快だし感動もする。犯罪者も警察も弁護士も被害者も全員があり得ないくらい生ぬるいんだけど、面白いからいいか。シリアスなパッケージで敷居は高いけど、役の生ぬるさも含め、スーザンの名演とトミー・リー・ジョーンズのコメディ要素もあり、気軽で分かりやすい良作。