ENA

光のENAのレビュー・感想・評価

(2016年製作の映画)
3.9
何度聴いても違和感のある音楽。
何度見ても圧倒される岡本太郎の作品に掛け合わせているのかもしれない。

女の狡さを描いているようでいて、男二人の、「秘密」を共有したことと「女らしい女」が離島におそらく彼女だけだったことで生まれたミソジニー(とホモソーシャル)を告発している作品。男のミソジニーを利用して社会的にのし上がる女(その実ミソジニーから逃れられていない)とミソジニーの男によってボロボロになる(かつ娘はレイプされる)女の対比が象徴的だった。
最後の、娘が「パパ」と何度も繰り返し言いながら光に包み込まれ、また戻ってくる場面は、彼女がその純真さによって人の宿痾を突くかもしれないと期待させてくれる。
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