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世界でいちばんのイチゴミルクのつくり方のsasamiのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

ドイツの子供向け実写ミュージカル映画。
いいこで=平凡でいなさい、という大人たちに対抗して暴れまわる子供たちがとにかく可愛い。きかんきで暴れん坊な6人がなんとかして大好きなおじいちゃんおばあちゃんを助けたいと奮闘する姿に心を打たれながらも、大人たちが作った建造物や機械を容赦なくぶっ壊していくシーンはめちゃくちゃすぎて笑えます。随所に出てくるナンバーも可愛らしく、「どうして空をとんじゃいけないの?」みたいな子供たちの歌う言葉が可愛らしくも切なくもあります。
普通であることを良しとする大人たちと、それに対抗する子供・老人という構造で話が進みます。ある少年の姉もハナグマ・ギャングを阻害しようとします。大人になること=挑戦や変革を恐れること、でもきっとそういうことこそ楽しかったはず。子供たちに毎回ぐるぐるまきにされる幼稚園の先生がかわいそう笑。
天才ハナグマのクアッチもとっても可愛い。子供向け映画なので精神的にしんどい事件も起こらないし、全編明るくて元気になる映画でした。


「世界のまんなか」として平凡で平均的な生活を送る村・グアーズドルフに市場調査にやってきた「銀色団」。彼らは平均的な村の大人たちに変な商品を試させているけど大人たちはそれに大よろこび。銀色団は村の変わり者老人たちをホームに閉じ込めた。それに対抗するのは6人の少年少女とハナグマのクアッチ。天才的なひらめきと行動力で大人に眠り薬をのませて、街をどんどん破壊した。おばあちゃんおじいちゃんを助け出し、みんなで作った発明品をみて大人たちはびっくり。クアッチがつくったイチゴミルクが世界でいちばん大きなイチゴミルクに認定されて、村は平凡でも平均でもなくなった。
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