とうがらし

みつあみの神様のとうがらしのレビュー・感想・評価

みつあみの神様(2015年製作の映画)
3.5
ほんわかした作画からは想像できない社会派短編アニメ。

海辺にぽつんと建つ家。そこに住むのは少女一人だけ。
洗濯ばさみや歯ブラシなどモノはしゃべるが、少女の声は聞こえない。
たまに防護服の調査団がやってきて、少女を検診し、生活必需品を置いていく。
おそらく、ここで再び生活できるか調査のために少女はここに住まわされているのだろう。
かつて一緒に住んでいた少女の父母はもういない。たった独りぼっち。
遠くに見えるのは福島第一原発?
原発事故で生活できなくなった福島浜通り地域に思いをはせて描いたのかもしれない。
外部の情報が遮断された世界で、三つ編みの少女は淡々と生活する。

原作は、同名のコミック。
この作品の前年に作られた、ロシア映画「草原の実験」をも彷彿とさせる。
そちらも同じく、三つ編みの少女が主人公で終始セリフなしの映画。
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