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愛を歌う花のxavierのレビュー・感想・評価

愛を歌う花(2016年製作の映画)
3.8
愛する人の曲を歌いたい!純粋な情熱が狂気の嫉妬に変わっていく…
1943年の朝鮮。輝くような美貌と歌声のソユルと天性の歌声を持つヨニは京城府随一の妓生養成学校で自らの才能を磨いていた。二人は幼い頃から仲が良く、そんな彼女たちを作曲家として名を馳せるユヌも注目していた。その後ユヌは「朝鮮の心」という曲を作っている過程でヨニの歌声に魅了されていく…
ストーリーはこんな感じ。
ハン・ヒョジュ主演作の中で1番切ない作品だよね。

借金のかたに妓生として売り飛ばされて来たヨニ。そんなヨニに優しく声を掛けたのがソユル。そして二人は親友になっていく
ソユルはかなり優しいよね。給料を全て家に入れているヨニは、自分の好きな歌手のレコードを買うことも出来ない。それを知っているソユルはヨニにレコードをプレゼントする…
こんな感じで二人は生きて来たんだよね、ユヌが朝鮮に帰ってくるまでは…
ユヌとソユルは恋人同士で将来を誓い合った仲。ソユルは彼が作った曲を歌いたいと願い、ユヌも愛するソユルのために曲を作りたいと思っていた。
ヨニの歌声を聞くまでは…
ユヌとヨニ、2人が出会った事でソユルとの関係は大きく変わっていくんだわ

才能がある人が才能を持つ人に惹かれるのは解る。でも恋愛は別だと思う。
現にユヌはソユルに対して「君への愛は変わらない」って言ってたしね。
それなのにユヌは…
かなりのクソ男だよね、ユヌは
ソユルからヨニに乗り替えた上に、ソユルが歌いたかったユヌの曲までヨニに歌わせたんだから…
ソユルに何故、打ち明けなかったんだろう?
ヨニが好きになったって
もう君のことは好きじゃないって
そりゃ、ショックを受けるよね、あんな裏でコソコソやられたら。
だからソユルはあんな事を…
ソユルの気持ちが切なかったなぁ。恋人ならずも親友まで失ったんだから…

今までの作品でも切ない展開はあったけどハン・ヒョジュ史上1番切ないよね。
かなり心を持っていかれる、この役が可哀想すぎて。
それに裏切った2人の態度が気に食わない
もともと自分たちが悪いのに、謝ろうともしない。
ヨニなんて親友なのに
ソユルはユヌの恋人だって知ってるのに
何かやるせなかったなぁ…

それにしてもヨニ役のチョン・ウヒ、歌が上手いよね。韓国の俳優は下積み時代にボイスレッスンとかするからなんだろうけど
それでも彼女の歌う"朝鮮の心"は心を揺さぶられるんだよなぁ…
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