Shelby

不能犯のShelbyのレビュー・感想・評価

不能犯(2018年製作の映画)
2.1
不能犯とは、思い込みやマインドコントロールで相手を殺すという、常識的に考えて実現不可能な行為をはたらく人物のこと。だが、過度な肉体的接触があるわけではなく、また凶器なども使用していないことから、殺人罪、暴行罪の立証ができない犯行のことを指す。

原作を知っているからこそ、やはりハードルは上がってしまうもので。原作を見ないまま、鑑賞していればまだ評価も違ったかもしれない。
がしかし、それを差し置いても酷い出来のように感じてしまった。

個人的には、沢尻エリカがまともな演技するのがまず違和感。ヘルタースケルターの役柄がピッタリだったが故に、今作での正義漢溢れる女刑事役が浮きまくり。脇を固める俳優陣に助けられた感満載。

そして不能犯の宇相吹が対象者にマインドコントロールを掛けるシーン。万華鏡のような不気味な映像で相手を術に掛ける場面が何度も映るのだが、安っぽいというかなんというか。
その映像でげんなりしてしまうほど蛇足のように感じた。

原作が面白い分、最後の終わり方にも納得出来ず終始歯がゆい思いで見てしまったため評価低め。
DVDで充分。
Shelby

Shelby