重量級香港アクションムービーを鑑賞。
アクションのキレはかなりの物であるし、臓器売買というストーリーラインや刺激強めのバイオレンス描写が相まって、ズドンと腹にくる本格派な作品に仕上がっている。
見どころ(←？)は二つ。
①悪役が坂本龍一！(に見えた)
彼が画面に映っている時は、常に戦場のメリークリスマスのあの曲が流れる。(頭の中で)
レミレラレ〜♪レミレミソミ♫レミレラド〜♫
②監獄の署長の髪型がスゴイ！
万物が時の流れに移ろいゆく中、署長(マックス・チャン)の髪型だけは不変。
ふんわり感を演出しボリュームがありながらも、激しいアクションなんのそのの形状記憶ぶり。
奥華子の『変わらないもの』が頭に鳴り響いた。(サビだけ)
と、冗談はさておき。
署長のアクションはワイヤーアクション感が強い場面がいくつかあり、重い作風の中で画面に軽さが出てしまったのは考えもの。
表情を崩さず飄々とした立ち回りを見せるという意味では成功だと思うが、主演のトニー・ジャーとウー・ジンの立ち回りは体重がしっかり感じられただけに、そこは好みが分かれそうな気がした。
しかしながら全体としては、ダークな作風にハードなアクションで「素晴らしいアクション映画を観た！」という充足感のある良作だ。
