harunoma

先生! 、、、好きになってもいいですか?のharunomaのレビュー・感想・評価

3.5
26時間の果てに、先生!を観てきました。
思っていた以上に微妙でした。
脚本の岡田麿里(アニメ映画「あの花」「ここさけ」)が調子に乗っていました。なんだかんだ実写はきつい。
すべてではないが、青山真治同様に(生き残ってしまった者たちのドラマ)残された者の主題を、映画において語っていた三木は、初広瀬においてはしかしというか、やはり歴史も過去もなくなる。
『お前が未来に出会う災いは、おまえがおろそかにした過去の報いだ』
三度現れるこれが、言い訳のように機能し
この領域はデクパージュ新城の独壇場なのかもしれない。
「近キョリ恋愛」「ナラタージュ」「先生!」と続くジャニーズ30代記念、先生シリーズの闘いも、ここでようやく終わりを迎え、作品だけ観ても「ナラタージュ」の圧勝な気もします。
生田君(「僕等がいた」前後半、15歳から30歳まで演じきった、は素晴らしかった)は頑張っていました。
しかし坂口健太郎も同様に、最近の同級生たちのキャラではなく持ち前の顔自体が大根のヘタのようなサイコパスな男しかいない。ヒロインの取り巻きがサイコパスな状況とは何なのかは気になりました。意外に快活で素っ頓狂な広瀬の親友、森川葵が健闘をしていました。
入学式の広瀬のファーストカットの隣にいた人も森川かどうかは分からないが、左隣のキャスティングはおかしかった。中央の広瀬より少し食い気味で画面に入ってくるような。ここに来て(この映画に来て)、ついに撮影の山田康介問題が顕在化したとも言えます。
『陽だまりの彼女』の板倉陽子を手放した三木のツケは今来ているのかも知れない。落下する英語辞書はなかなか。
脚本は大事ですね、という話でした。そしてデクパージュ新城システムは現在進行形で起動中とも。努力は報われる。
明日は生きていたら「人生の乞食」に、死んでいたら「ブレードランナー」に行こうと思います。
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