人を好きになるってどんな気持ちですか。
10代の繊細な気持ちを大切に丁寧に描いていて、ものすごく良い作品だった。
少女漫画原作なので、展開や設定が所々「そんなわけあるかーい！」という若干破たんしている点は見受けられたものの(そもそもこんな美男美女揃いの教員陣っていやいや)、広瀬すずと生田斗真のお芝居で見事に綺麗にまとまっていた。いやぁ、すごい。
脇を固める俳優陣も良かった。
大人vs子供の静かなる全面戦争でもあり、20代後半の私は大人(教員)サイドから観ていたわけだが、真っ直ぐに本音をぶつけられない大人の事情に頷くほかなかった。高校生達の真っ直ぐで純粋な気持ちは、時に相手を傷つけたり、負担にさせてしまったり、どうしても大人と子供で相容れない部分の描写がものすごく多かったのも共感。
高校生からしたら、大人ってずるくてめんどくさいって感じるんだろうなぁ。大人と子供で線引きすることすらずるいと思うだろう。でもね、君たちも大人になったらわかるよ....と、自分が子供の頃に大人が言ってたみたいな事を思ってしまう。
映像もとても綺麗で、高校生活を本当に丁寧に撮っていたのも好感。いちいちアングルや構図が素敵でした。
映画としてはベタな展開や、演者によってはだいぶ無理があるというか厳しくなるであろうシチュエーションも物語の一場面として当てはまってた。
すずちゃんの、ほのかな初恋の恋心を、ほーんの些細な目線や表情や仕草で魅せる技術が本当に素晴らしい。
すずちゃんと生田斗真くんだから出来た作品だろうなくらいに思ってます。
すごく良い物観た！
