このレビューはネタバレを含みます
SUNTORYのあのCMに使われてる映画を観てみようシリーズ第10作目くらい。
こんなテーマでないと永遠に観ることはなかった作品なのかもしれないが、観てよかった。面白い。
引きこもりの男が外に出てどうなることやらというところで意外な話の広がり方をし始めた。
オムニバスを観ているよう。
いろんな人がいるなーといった感じで、興味をそそられる人物が次々登場し、一応のつながりをもったそれぞれの話が始まっては、飽きないうちになんとなく終わっていく。
生々しい役者さんが多く、見慣れた映画にない新鮮さもまた魅力的。
夜の歩道橋でシュークリームを食べるシーンは、消化不良な話ばかりのこの作品を、強引に消化させられたような、胃薬のようなものだった。
ホルモン焼き、みそ汁のネギ、とうふ、シュークリーム、がとても美味しそうで、それはこの映画の実力のひとつでもあるかもしれない。